最近、診療時間を午後5時頃で終わる日があります。
一日の診療時間で午後5時以降にいらっしゃれる患者さんが多いので、アポイントがうまく入らないことがありご迷惑をおかけ致しております。
なぜ早く診療を切り上げているかと申しますと、
今、国分寺市歯科医師会の学術理事をしていまして、その仕事で会議や勉強会などが立て続けに入り、どうしても診療を早めに終えて行かなければなりません。
歯科医師として社会に貢献するのには、自分の診ている患者さんを責任もって診療し、その後のメインテナンスでしっかりフォローすることは当然必要なことだと思います。しかしもう一方で患者さんを取り巻く環境を整えていくことも、重要な仕事だと考えております。
その一つが歯科医師会の仕事です。今わたくしは何とか医科と薬科と歯科の連携を整えて歯科にメインテナンスにいらしている患者さんに、歯科医師から診て全身の異変にいち早く気づき、重い病気になる前に医科の治療を受けれる体制が整えないものかと悪戦苦闘しております。
まだ、わたくしの歯科医師会での仕事は始まったばかりですので、本当の意味での連携医療になるには時間がかかると思っております。
まずは医科、薬科の仕事を少し勉強し、メインテナンスにいらしている患者さんに口腔内からの早期アプローチをどのように考えるべきか、模索していきたいと思っております。
皆様のご理解とご協力お願い致します。
先日、2回にわたり東京都歯科医師会の主催で行われた、「周術期口腔内ケアのおける医科歯科連携推進事業」
本医院衛生士の齊藤と参加してきました。
抗癌治療を受けている患者さんの口腔内に起きる、様々な問題を理解し、ケアする大切さを学んできました。
最近来院されている患者さんでも周術期口腔内ケアでいらしてもらっている患者さんが少しずつ増えてきました。患者さんの認識も以前とは違うようにも思われます。その中で痛感することはいかに日頃からのブラッシングや定期健診が重要かということです。
周術期の口腔内でも同じで、今ま出来ていた歯ブラシが口の中の表面の粘膜が破壊され口内炎だらけになってしまうことで、痛くて歯ブラシができなくなり、そこに細菌感染してしまうために、激しい痛みが口に中で起き、食事もとれなくなるそうです。そん痛みのあるお口の中は歯ブラシできれいにして口腔内細菌を減らしていけば少しは痛みも楽になるようなのですが、「痛くて磨けない!」そんな時は地域の歯科医院でケアしてもらうことが重要になります。そして癌治療などで弱った身体は免疫力も低下しているので、口の中の細菌が身体に入ることで合併症も引き起こしてしまいます。そのような事から口の中のケアは欠かせないものになるのです。
そむら歯科クリニックでもそのような方々のケアに力を入れていく必要があると、考えさせられる講習会になりました。
お困りの際は、お声をおかけください
今日は、そむら歯科クリニックで行ている、虫歯の治療についてお話します。
歯にとって神経はとても大切な組織です。神経を取った歯は枯れ木のようになってしまうため、虫歯への抵抗力が弱くなったり、咬む力に負けて破折してしまったりします。
そして、もし抜髄になってしまったら、歯の神経の治療自体とても難しく、どんなにうまい先生が治療しても100%の治療は無理だと言われています。
なので、神経はあった方が絶対に良いのです。
(しかし、歯髄に細菌感染してしまった場合は、残念ながら神経を取らなければなりません。)
この患者さんは神経の近くまで虫歯が進行しているものの、食べたり、飲んだりしない限り痛みはありませんでした。
麻酔をかけた後、なるべく神経を出さないように虫歯を丁寧に除去していきます。この時に役に立つのがマイクロスコープです!通常の40倍の大きさで拡大し見ていますので、肉眼で見えないものも見えてきます。
むし歯 除去後はスーパーボンド(歯髄組織に悪い影響が少ないセメント)にて歯髄に細菌が侵入するのをシャットアウトし、歯髄保護をします。
そして、その上にレジン充填し経過を観察します。
こうすることで、痛みがなければ歯髄を取る必要がなくなり、歯髄保護ができ、敷いては歯が長持ちするのです。
(この後、痛みがなければ型を取って被せ物をしていきます。)
そむら歯科クリニックでは、
なるべく削らないで済むように予防して、虫歯にならないようにする。
虫歯処置になった場合、神経をなるべく残す。
被せ物や、詰め物がなるべく長持ちするようにする。
そして、治療の回数を減らし、歯を一生使えるようにすることで、健康な生活を送って頂きたいと思っております。
こんにちは、しばらく掲載をさぼってしまいました。
済みません。
今回のトピックは、ARONJ(骨吸収抑制薬関連顎骨壊死)についてです。
これは、骨粗鬆症の薬や抗癌治療を行っている方の口の中で外科処置を行ったときに、細菌感染を起こして骨が壊死してしまうものです。
以前は歯科医師の方から「骨粗鬆症のお薬飲んでいませんか?」などとお聞きしることが多かったのですが、最近では患者さんの方から「骨粗鬆症の薬を飲んでいるのですが顎骨壊死が心配なんですけど?」と聞かれることが増えてきました。それだけ皆さんにも情報が行き渡っているようですが、肝心のその対処法、処置法はよく解っていないのが現状です。
以前は骨粗鬆症の薬を飲んでいる方は数ヶ月、服用を休止してもらい外科処置をしていたのですが、飲み始めてからの服用期間(投与3年以上でリスクが上がる)によっても症状に差があることと、顎骨壊死が起きるのが口腔内に限局することなどから口腔内細菌の感染によっておこることが解ってきました。よって基本的に服用は止めず、口腔内清掃を徹底することが顎骨壊死の確立を減らすことが重要であることです。
このことからも、改めて口腔内ケアーの重要性を感じます。
最近、口腔内細菌によって起きる身体への影響が色々と取り上げられています。それだけ影響があるということですね
皆様もお口のケアーを定期的に行い健康で楽しい人生を送ってくださいね!
8月11日(金)~15日(火)まで休診とさせていただきます。
先日、7歳になる女の子が虫歯の治療で来院されました。
診療室に入る前から顔は引きつり緊張しているのが見た目でもわかりました。
でも、もう7歳 ! 泣かずにちゃんと診療ユニットに横になり、お口を大きく開けてくれました。
私がその女の子に
「痛くないようにするけど、もし痛かったら左手をあげて教えてね」
と言うと、小さくうなずく女の子
そして、いよいよ大嫌いな虫歯の治療の開始です!
逃げ出したい気持ちを抑え、女の子は目をつぶり大きな口をあけてくれました。
その日の治療は神経近くまで進んだ深い虫歯ではなかったので、麻酔はしませんでした。その代りタービンと言うキューンと音のなる切削器具は使わず、高速で回転する高速コントラという器具を使って治療を行いました。人が痛みや恐怖を感じる要素に視覚から入るものと聴覚から入るものがありましす。その日女の子は目をつぶっていたので治療中の視覚から恐怖を感じることはありません、しかしその分聴覚は研ぎ澄まされ、ちょっとした音で恐怖を感じやすくなっています。なのでタービンの皆さん嫌いなキューン!という音は聞くだけで痛い、怖い、もう止めてほしい!となってしまうので、そこでそのような音のしない高速コントラで聴覚からの恐怖心を減らし、治療をすることにしました。高速コントラはタービンより実際虫歯を取るときの痛みが少ないという利点もあります。そして、治療中はなるべく子供に話をしながら治療をするようにしています。そうすることで意識が話の方に行き痛みの軽減にもつながるのです。
その日、女の子も治療中ちゃんとお口を開け続け、頑張ることができました!
わたしがよく子供の治療で心がけていることが、もう一つあります。それは治療しながらちゃんとできていることにを褒めてあげることです。すると、もう少し頑張ってみよう気持ちになってくれる子もいます。そしてそこを少し頑張ると、「なんかやれるかもしれない!」と子供が治療を受けながら自分の前にある壁を乗り越えていくそんな瞬間を感じることがあります。今回の女の子もそんなことを感じ取れるような瞬間がありました!
その日の治療は無事に終了、帰り際 女の子が
「まだできる! 今日、もう一つの虫歯の治療もしたい!」
と言っていました。この瞬間、歯医者での治療の苦手意識はなくなり、もっと出来る自分をアピールしたいと思える場へと、変化していっている気がします。
こんな日常的に起こる出来事で子供は日々成長していくのだと感じる微笑ましい一日でした。
4月29日(土)、30日(日)、5月3日(水)~5日(金)まで休診とさせていたさきます。
こんにちは、今回は皆さんにお詫びとお願いがあります。
先日、長く通って頂いている患者さんから、
お電話をした際に「少しお待ちください」と言われ待っていたが、そのまま長い時間、待たされたとのご指摘を受けました。かなりのお時間お待たせしてしまったようです。他の方からも直接ではありませんが同じようなことがあったことを、お聞きいたしました。
誠に申し訳なく思います。
限られたお時間の中でお電話して頂いているのに、申し訳ございませんでした。
以後そのような事が無いように、その日スタッフミーティングを開き話しました。
今年の2月から診療時間を変更いたしました。
その一つの理由が時間によって人手が足りなくなることでした。人手不足の解消と、スタッフの労働時間を縮小することで勤務時間の診療の内容を充実させ、より良い医療に繋げたらばと考えました。それに伴い歯科助手を一人増やしました。そむら歯科の歯科助手は単なるアシスタントではなく歯科医療を担う一員として教育、訓練を行っています。なので未経験者で先入観のない方に来て頂くことが多いのですが、その分最初の頃は、場に慣れ、仕事を覚え、内容を理解するのに時間がかかります。今回のお電話での応対も、そのようなところからきてしまったようなのですが、いつも来て頂いている患者さんのご指摘で気づくことができました。
このようなご指摘は言う方もパワーを使いますし、本当に考えてくださっていることが伝わり、只々、有難く思いそれに応えられるよう頑張るしかないと思っています。
今回のことで、患者さんからのご指摘、ご指導のありがたみを痛感しました。
また、この先皆さんがお気づきな点御座いましたら、ご指導頂けると幸いに思います。
より良い医療の提供のため、どうぞ皆様のお力をお貸しください、
宜しくお願い致します。
4月6日(木)
4月12日(水)
4月20日(木)は休診とさせていただきます。
こんにちは、寒い日が続いています。風邪やインフルエンザも流行っているようです皆様のマスク、手洗い、うがいをよくして予防に心がけてください!
さて、1月22日の日曜日にわたくしの所属していますCDC(Congenial Dentists Club)の新年例会がありました。このスタディーグループは1960年に発足されて以降、休むことなく毎月集まり歯科臨床について様々な分野で話し合いをしてきたグループです。日本の歯科臨床を引っ張てきたグループでもあります。
22日は新年例会と称し毎年外来講師をお招きし講演をして頂いているのですが、今年は去年NHKの番組にも出演された小山珠美先生を招きしました。小山先生は看護師さんで自分で食事がとれなくなった患者さんを再び自分の口で食べれるようになってもらえるようにリハビリしていく、自分で食べることができるように高いレベルで食べることを支援していくプロフェッショナルです。小山先生の看護師としての仕事ぶりは勿論ですが患者さんに何とかまた口で食べる喜びを感じてもらいたい、「口から食べる」ことをサポートすることは、人間の尊厳を守ることであり、より幸せに生きる権利を守ってあげたいという思い、色々と考えさせられること、見習うべきものが沢山ありました。また、小山先生のご講演を拝聴し、食べることが単に栄養供給の手段でないことも改めて感じた一日でした。多くの方が一生幸せに食べる喜びを感じれるように努力したいと改めて決意した一日となりました。